Chain of Good heart

Nadiaには様々な国籍、様々な職業の者が集まります。ご存知のようにNadiaは自然発生的に形を作り上げてきました。参加した者が職場で現地の惨状を語り、友人とグラスを傾けながらそこでの経験を語り、共感した者が次の参加者となりここまで来ました。

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4月の始め、やっとボランティアが石巻市に入れるようになった頃、1人のSociété Généraleに勤務する男性がNadiaの仲間となりました。彼はオフィスに戻ってすぐに行動を起こし会社の仲間とチャリティイベントを立ち上げました。そこで集まったお金をNadiaの活動資金として寄付してくれました。そして、先日、彼の経験を知った職場の仲間が11人新たにNadiaの仲間となりました。

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全員がNadiaでの参加は初めてでしたが、ベテランチームリーダーの元、震災後手つかずになっていた広大な自動車整備場を任されました。1日目は夜通し東京から移動してきた為寝不足でしかも汗がしたたる暑さ、水分を取っても取っても汗で流れてしまい疲労感も頂点に達し、2日目は降り止まぬ雨、決していいコンディションではありませんでしたが、最高のチームワーク、次を読む洞察力を発揮してその週では終えれないと思われた作業を2日間でやり遂げたのでした。

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あなたの経験が次のNadiaの仲間への手がかりとなります。ポジティブなエネルギーは連鎖反応を起こします。石巻へHopeを運ぶ仲間を増やす一端を担って下さい。

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Nadiaの皆さんが確かに残したもの

今日はこれまでに何らかの形でNadiaの活動に参加してくれた皆さんに,是非ともお伝えしたいことがあります。

nadia1半壊した家の前で岡田さん(仮名)とその奥さんに私が出会ったのは1ヶ月前で,その時2人はまだ自分たちの身に起こったことを受け入れられていない様子でした。既に津波が来てから2ヶ月が経っていましたが,彼らは家の2階に住んでおり,毎日避難所へ食料を取りに行くという生活をしていました。岡田さんの奥さんは親戚の3人を津波で亡くしていました。

私たちは彼らの庭や家の中の掃除を手伝い始めたものの,それは決して簡単なことではありませんでした。岡田さんは何を残して何を捨てて良いのかの判断が付かず,そのために私たちの仕事はなかなか進みませんでしたが,それでも私たちは彼のペースに合わせながらも懸命に片付けを手伝いました。

彼の奥さんは石巻市に建てたその素敵な家を残し,娘たちの住む仙台市に移住することを考えていました。彼らの家の裏の倉庫にあった肥料が腐って悪臭を放っていたため,そこでの作業は困難を極め,彼らもそこに住み続けることが難しかったのです。そのこともあって奥さんは石巻の自分の家に住む自分を想像出来なかったのです。岡田さんも自分たちの家から必要なものを集め,奥さんの後を追って仙台に行こうと考えていました。

その週末は一生懸命作業をしたものの,私たちは全ての作業を終わらすことは出来ず,その翌週以降も私たちの後を引き継いだNadiaのメンバーが3週に渡って通い続け,ようやく彼らの家と庭の掃除を全て終わらせることが出来ました。

先週私は彼に挨拶をしに彼の家に行ったのですが,彼は不在でした。それでも彼の奥さんと会うことができ,彼女はNadiaのボランティア達に対して何度も感謝の気持ちを述べてくれました。彼女は本当に嬉しそうにNadiaの3週間の活動について語ってくれ,私はNadiaがしたことの素晴らしさを感じずにはいられませんでした。

その時彼らの娘がたまたま奥さんに電話をかけてきたのですが,Nadiaのメンバー,つまり私がそこにいることを知るとぜひ私と話したいと奥さんに言いました。私が電話に出ると,娘さんは彼女が仙台で働いているために彼女の両親を手伝えなかったこと,またその代わりにNadiaが彼女の両親を支えてくれたことに対し,泣きながら私に感謝の気持ちを述べてくれたのです。私たちは落ち着いたら一緒にお茶でも飲みましょうねと約束をしました。

私が東京に戻った6月27日に岡田さんから電話がありました。彼は私が彼の家に行った時に会えなかったことを詫びながら,Nadiaのボランティアの皆が3週間にも渡って継続的かつ力強く彼を支え続けてくれたことに感謝していました。

そして彼は同時に素敵なニュースを運んでくれました。今彼らは,家の2階にしか住めず,1日に1回は食料を取りに避難所に通わなくてはならないにも関わらず,石巻の家に住み続けることにしたと言うのです。家や庭がきれいになったことで,そのことが岡田さん夫婦にNadiaのメンバーの懸命な働き,そして彼らがそれを常に笑顔や前向きでエネルギッシュな熱意を持ってやっていたことを思い出させてくれるのだそうです。Nadiaのボランティアのおかげで,彼らは以前より落ち着いて現実を受け止めることが出来るようになっていました。彼らは自分たちのペースで家の修繕を行い,新しい人生に向かって行こうとしています。

私からNadiaに一度でも関わってくれた皆さんへの感謝の気持ちを述べたいと思います。Nadiaに参加しようと思ってくれたこと,実際に参加してくれたこと,現地の人を助けてくれたこと,そして友人を連れて来てくれたことに対して。私たちの熱意と人を思いやる気持ちが確かに石巻を変えています。私はこの話は決して今回だけの話ではなく,Nadiaの皆さんがこれまでに手助けをした全ての人に希望を与えたと強く信じています。

まだまだ復興のためにすべきことはあります。そして私たちが被災者の手助けをすることで岡田さんのように通常の生活を取り戻すことの出来る人がいるのです。皆さんとまた一緒に活動をする日を楽しみにしています。

Our new HQ facilities !

NADIA is getting organized !

Adding to the 4F of the Suisan Bldg. that you know very well, we have now exclusive use of the 6F terrace apartment. It is large enough to lodge around 20 people in nice tatami rooms and has an all-round terrace with a view of Ishinomaki-by-the-sea! The nice breeze makes it very comfortable at night too.

On the 4F, there is another large room that will be transformed into a tatami room where another 10 people can rest.

Nearby, we also have 2 apartments with 2 rooms each, where an additional 20 people can stay.

All this will improve the convenience of getting up to Ishinomaki on Friday night or early in the morning of Saturday. Yes ! Bus riders will be able to take a nap before their hard-day work !

The bus will take us to a nearby “Michi-no-eki” with a beautiful onsen complex with retaurants and convenience store.

All you need : your sleeping bag and your favorite pillow

Optional: your teddy bear !

Welcome to NADIA HQ !

Black mud White dust Sturdy nails and Happy smiles!

NADIA wouldn’t be anything without the strength and vitality of all the volunteers who come along every week and work just as professionals.

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The work is visibly progressing in Ishinomaki and this is thanks to everyone’s effort. It is obvious that the uncertainty of future reconstruction plans becomes heavier every day that passes by. But our help definitely brings hope and motivates the community not to give up and imagine the bright nice and green environment coming up.

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Lots of houses remain to be cleaned out of mud and debris and we need to assure a constant presence in Ishinomaki. Lots of people now live in houses with open floors and are waiting their turn to get refurbishing help, that might not come before over 6 months at the earliest. NADIA is willing to give hands to accelerate this stagnating situation and is foreseeing the reconstruction steps that will begin soon. We are putting things into place to move further. Stay posted for our coming new plans !

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For the time being, we are moving on to offer cosy terrace-apartment lodging in the middle of port town Ishinomaki! Check-out our new PLAN 1 for July !

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Three months have passed

近所に住んでいるかもしれません。オフィスが近いかもしれません。地下鉄の中で何度も隣り合わせたかもしれません。3か月前までは多くの皆が何の繋がりもない者同士でした。そして震災から3が月を迎えたこの日もまたそんな者同士が石巻に集まりました。

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石巻市立湊小学校を始めとする多くの時計は今日も3:50を指しています。でも、私たちの心、そして石巻の人々の心は一生懸命前に進もうとしています。

初めてボランティアに参加して石巻を訪れる人々は惨状に愕然とします。自分がたった2日間の週末で出来る事なんて何の役にも立たないんじゃないか、と自分のしようとしている事が無意味に感じてしまうかもしれません。実際、2日間の活動でどれだけの事が出来たのか疑問に思う事があるかもしれません。直接、明日の生活に関わらないように思え緊急を要するようには思えないる仕事を与えられるかもしれません。

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でも私たちNadiaの元には毎週沢山の人々から感謝の言葉をいただきます。避難所となりのお寺、多福院にはもう何週間も通っています。床上の泥だし、床はがし、床下の泥だし、庭の瓦礫撤去、お墓の瓦礫だし、泥だし。直接明日の生活に関わる事ではないかもしれません。ボランティアの皆は個人宅に伺うのとは違って、直接被災者の方の喜んだ顔に出会う訳ではありません。何かを期待してやっている訳でもありません。黙々と広大なお寺の作業をし続けてきました。

でも、昨日、作業のリーダーがお寺の方に言われたそうです。人々が涙を流して喜んでいると。

今までNadiaのボランティアに参加して下さった皆さん、是非また行って見てみて下さい。お墓の中に散乱していた車は全て撤去されましたよ。庭の瓦礫はきれいになくなりましたよ。

時計は止まってるかもしれませんが、人々は一生懸命前に進んでいます。皆さんもその莫大な作業の一端に加わりませんか?あなたの週末の2日間が人々に希望を持たせ続けてくれるのです。

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Each one of you is the great one

Nadiaの活動はその初期の段階からいくつかの熱い心を持ったグループの協力に支えられてきました。東京カナディアンホッケークラブもその1つです。毎週数多くのプレーヤーが活動に参加して下さり、その大きな体と次を読む頭脳でリーダーシップを発揮してくれています。

自分には人を助けるなんて大それた事出来ないんじゃないか、自分の事で精一杯、と思ってしまい、参加を躊躇しているあなた。ホッケーの神様と言われたグレツキーは言っています。

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“You miss 100% of the shots you never take.”

あなたにも出来る事は沢山あります。失敗を恐れず一歩を踏み出してみて下さい。

Heroes without names

震災発生から90日が経とうとしています。この間、Nadiaのメンバーは数多くの名の無いヒーローを目にしてきました。ハリウッドスターが演じるヒーローのイメージとは大きく異なる、泥だらけで汗臭いヒーロ達です。

子供達のヒーロー、あんぱんまんの作者やなせたかしさんは、その第一作のあとがきにこう書いています。「子どもたちとおんなじに、ぼくもスーパーマンや仮面ものが大好きなのですが、いつもふしぎにおもうのは、大格闘しても着ているものが破れないし汚れない、だれのためにたたかっているのか、よくわからないということです。ほんとうの正義というものは、けっしてかっこうのいいものではないし、そしてそのためにかならず自分も深く傷つくものです。(後略)」

石巻市立湊小学校避難所にもアンパンマンのポスターがありました。

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Summer blankets delivery

救援物資はもう迷惑になるから必要ないと思っていませんか?

皆さんのご家庭はもうすでに衣替えをすませたはず。避難所にも夏は近づいてきているのです。津波が美しい東北の海辺の街を襲ったのは雪振る冬でした。被災者の方は何も持たずに体1つで避難所に逃げ込みました。現在も所持品は何もないのです。

今回は皆さんの寄付のお陰でリクエストのあった300枚のタオルケットを届けることができました。

本当にありがとうございました。

皆さんのお気持ち、Nadiaが責任もって被災者の方にお届けします。これからもサポートをお願い申し上げます。

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We need your hands

ゴールデンウィーク中、テレビなどでボランティアの数が多すぎて被災地に行っても仕事がない、なんて事を耳にした事がある方は多いのではないでしょうか?そして、ボランティアに行きたい、と思っていながらも十分人手が足りていて逆に押し掛けて迷惑になりたくない、と思っていくのを躊躇している人は多いのではないでしょうか?

実際に毎週被災地に行っている私たちからすると、どうしてそういう噂が出るんだろう?と不思議な程です。私たちTeam-Nadiaでは被災者の方からの要望は沢山あり、すぐにでも伺いたいのに人手が足りなくてもどかしい思いをする事すらあります。

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ゴールデンウィークの最終日8日は大きな倉庫とオフィス、そして家庭の床下のヘドロ出しのリクエストを受けていましたが、人手が足りなく朝一番から12人ワンチームで全てをこなさなければなりませんでした。幸い経験の多い人ばかりで、どうやったら効率的に短時間ですべき事を全て完了する事ができるか、一人一人が考えて行動し、皆の呼吸もぴったりあって全ての作業をその日のうちに終わらせる事が出来ました。でも、決して十分な数のボランティアがいた訳ではありません。人手はノドから手が出る位必要です。

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ボランティアしたいけれど本当に必要とされているのか迷っているあなた。Nadiaに是非連絡下さい。私たちはあなたのその手を待っています。

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震災から2か月が経ちました

2か月前のお昼時、誰が今の石巻の現状を想像することができたでしょうか。震災直後私たちは現実に衝撃を受けすぐに行動に移さなくては、と決意しました。

そして2か月が経ち、テレビでは通常のバラエティ番組などが目立つようになり、震災の報道は徐々に少なくなって来ています。でもこれは決して被災地の状況が良くなっているからではありません。2か月経った今もまだ家の中にすら入れない手つかずの家が沢山あります。避難所にはまだ沢山の人が暮らしています。

石巻市のありとあらゆる時計は全て午後3時50分を指しています。恐らく津波が石巻市を襲った時刻でしょう。NADIAは被災者の方が、その時計が指す時間から前に進もうという気持ちになれるよう出来るだけの事をして行くつもりです。失った命や家思い出の品など、もう取り戻せない物は沢山あります。でも、被災者の方が希望や夢を少しずつでも持ち続けていく事ができるよう私たちは全力を尽くして行くつもりです。

2か月経ったこの日、あなたの10分間を被災者の方の為に自分は何が出来るか考える事に費やして下さい。そして出来ればそれを行動に移して下さい。

まだまだ私たちに出来る事は沢山あります。

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